今日はブラジル入国してから移動などなにもない初めてのオフ。一昨日、Novotel Hotelにチェックインした際、半日のサルバドール観光のオプショナルツアー(R$100)に申し込んでおきました。なんでも午前、午後の部があるのですが、今日は16:00からブラジルvメキシコ戦があるため、午前のみとのこと。
7:50にフロントに集合。しかし20分経ってもツアーの迎えが来ない。フロントに問い合わせると迎えの車が遅れていてあと10分で到着するとのこと。8:20無事乗車。複数のホテルから今回のツアーに参加するとのことで、合流しながら次第に参加者が増えていきます。結局10名程度でミニバスに乗り換えツアー開始。ポル語と英語で説明してくれるガイド。ところで今回のツアーはボンフィン教会へ行くか聞いたところ、ボンフィンはセントロから結構離れているので、ツアーに組み込まれていないとのこと。実はレシフェでたまたまご一緒した方がカポエイラをやっていて今回サルバドールへはどうしても移動できなかったので代わりにミサンガを大人買いしてきてほしいミッションを背負ってました。有名なボンフィン教会は半日ツアーでも外さないだろうと思ってましたが、予想が外れます。正直ツアーには興味がなく、ボンフィン教会までの交通手段程度に考えていましたので凹みます。仕方ないのでツアーが昼にセントロで終わるとのことでしたので、帰路はホテルまで送って貰わず、私だけセントロで解散させてもらうよう頼みました。自発的なので問題なくOKが出ました。
サルバドールは昔ブラジルの首都だったところで、古くから栄えた港町とのこと。日本でいえば横浜とか、長崎なんでしょうか。確かに石畳の小さな路地など昔の生活が垣間見れる実に風情があります。またラセルダエレベーターはR$0.15と有料なのですが、ランドマークになってます。ブラジルはちょっとした公的設備が微々たる料金なのですが有料が多いですね。街並みは全体的に古い建物が多いです、サルバドール。
また古都だけに歴史的に黒人が多い街としても有名です。また路地や広場で奏でるサルバドールの音楽。主に打楽器系なのですがリズムが独特で非常に興味を持ちました。黒人だけに魂に直接訴えてくるリズムです。ブルースに共通するものがあるのですが、サンバともアフリカンとも違う独特なリズムで乗れます。こういうリズムって人間なら誰しも魂が揺さぶられるDNAがあるはずなんですよね。
ツアーは広場でやっているコンサートは窃盗多発地帯なので、近寄らずにスルーし少し離れたところから写真撮影を許されました。ツアーでここまで警戒するってことはやはりサルバドール、あまり治安はよくないですね。これはサルバドールの街並みを見てもそんな雰囲気があります。
セントロの有名どころを3か所ほど周り、ツアーがフィニッシュ。わたしはここでお別れ。
ここからボンフィン(BONFIM)教会を一人で目指します。全く予習してこなかったので行き当たりバッタリです。ボンフィンまでタクシーでもよかったのですが、10kmもないのでバスにチャレンジしようと思い、ネットで調べるとどうもラセルダエレベーターの下のバス停から出ているとのこと。ブラジルのバスの乗車はまた独特でバスもマジで異常なほど多いのでバスが何台も停車するため、決められたバス乗り場で止まりません。バス停近辺で停止するって感じのアバウトさ。自分のバスが止まったらバスまで走る、これが基本です。こちらとしてはあっけにとられてしまうのですが、これがブラジル。早くドアを開けろとドアをガンガン叩きますし、乗れなかった客はバスの窓にしがみついてでも乗ろうとします。さすがにしがみつかれたら運転手もバスを止めざると得ません。これ本当にバス停でものの10分程度でみた光景です。今日は16:00からブラジル戦があるので乗客も急いでいるのかもしれませんね。順番に決まった番号に停止するのが当たり前の日本人にはタフというかカオスというか。
しばらくバスの行き先の看板をウォッチしていると「BONFIM」の文字が表示されたバスがありましたので乗車。どこで止まるかもわかりませんが方向はあっているはず。あとGoogleマップとGPSに任せます。まあ路線バスなのでどこまで行ってもサルバドールを出ることはないだろう的アバウトさ。やばい、警戒心が薄れているってそんなことはないですが、日中ですし大丈夫だろうと。20分ほどでしっかりBONFIMあたりまで来ました。さてここからです。アナウンスなど一切なく(あってもポル語なので同じなんですが)、どこで降りてよいのかさっぱりわかりません。ブラジルのバス。とりあえず、BONFIMへ入る通りで降りました。
がしかしここからがブラジル入国して一番のドキドキ感を味わうことになるとは。この通りの住宅を見ますと軒並み鉄格子の柵と入口も厳重になってます。ヤバい、レシフェと全く違います。早歩きでBONFIM方向の丘のほうへ進みます。およそ1kmほど歩いたのですが、どこにあるのかさっぱりわかりません。治安上できるだけスマホは見ないようにしましたが、見てもGPSの精度が悪くいまいち自分の現在地が特定できません。こんなところで事件に遭いたくないなーと思っていたらそこにランニングをする白人が通りかかり、英語が通じたのでBONFIM教会を訪ねるとついてこいと一緒に行くことになりました(笑)。およそ100mほど走り急坂を下りると急に開けた場所になりありました「ボンフィン教会」。この教会の周りは全く雰囲気が違って安心感があります。白人にお礼を言い、ホッ。ボンフィン教会の裏側の丘はかなり治安が悪そうな雰囲気がありました。本当は写真に収めたかったのですが、スマホをできるだけ見ないようにしていましたしそもそも撮る勇気がありませんでした。
ボンフィン教会に到着したのが、13:50。そうこうしているうちに教会が14:00で閉まってしまいました。閉まる直前にミサンガのことを聞きますと教会で売っているのではなく教会の周りの出店で売っているとこと。確かに10店弱ありました。何軒かまわり、ミサンガが状態がよく在庫が沢山ある教会正面左の女性の店にしました。1個10本束でR$3。ジェスチャーを交え10個(100本)買うというとR$20でよいと。もう少しいけそうなのでそれじゃ30個ならって言ったらR$50でよいと。じゃR$100を見せ、これならっていったら70個(700本)でよいと。そこで交渉成立。まあ700本大人買いです。無事ミサンガをGETできました。帰りはタクシーにしましたが、この運転手、空港までって言ったら空港まで行き方がわからんと。あきれてしまいました。ボンフィン教会も閉まってしまい周りの店も店じまいしていますしタクシーが拾えないのは痛いので、それならラセルダエレベーターまででよいというと急にご機嫌になりOKと。まあラセルダエレベーターまで戻ればまたタクシーを拾えますのでまあいいかと。
ラセルダエレベーターまで戻る途中、これまたとんでもない光景を目撃してしまいました。警官が上半身裸のまさにホールドアップ状態の男3人に向けピストルを構えて、フリーズ状態。マジでこれには固まってしまいました。
ラセルダエレベーター前でタクシーから降りる際、運転手にその光景のジェスチャーをすると、よくあるんだよ的反応で笑ってました。恐るべし、サルバドール。
ここからタクシーを乗り継ぎ、帰路の途中にあるショッピングセンターに寄り道。ちょうど、ブラジルvメキシコ戦の真っ最中。ショッピングセンターはオープンしていますが、ほとんどの店が一時?閉店中。中から中継が聞こえてきましたので、また試合後再開すんでしょうね。流石サッカーの国、ブラジル!
マクドナルドでハンバーガーR$21をテイクアウト。日本円で約1000円です。高いですが、日本より数倍旨いです。タクシーでホテルに帰還。
サルバドールでのミッションも無事クリア。明日は日本第二戦の地、ナタルに入ります。