アジアカップはコメントする前に敗退してしまいました。生、録画なりでTV観戦しましたが、W杯と違い勝って当たり前のアジアの争い。現地参戦組はさぞかし悔しかったことでしょう!お察しします。
個人的にベストゲームはイランvイラク戦ですかね。技術とかフォーメーションとか云々は度外視した本当に意地(メンタル)の戦いでした。
これは全く外野の私的意見ですが、今の日本代表には、なにか良い意味でのピリピリとした緊張感が足りないように見えてしまうんですよね。チームやプロジェクト(組織)で成功を収めた方なら経験則からわかるかと思いますが、よいチームって、全員が同じ方向を向いていて同じ目標を共有し、そこに流れる空気ってある意味心地よい緊張感があるものなのですが、今の代表には感じられないんですよね。仲良しクラブじゃないですが、仲が良すぎるというのも緊張感が鈍る原因にもなりますしね。選手からしたら大きなお世話でしょうが、善し悪しは別にして今のミランやドルトの方がよっぽどピリピリ感があったりして(笑)
また外野も生卵投げたり、水浴びせたりもなくなってしまったのもどこか心寂しい。
先日、プロフェッショナル・仕事の流儀というエディー・ジョーンズ ラグビー日本代表監督のNHK番組がありました。エディー監督いわく以下の点について説いてました。
- 強みを知り、強みを伸ばす
日本人の強み。それは、どんな過酷な練習にも耐え、向上心を持ち続ける”勤勉(タフ)さ”。真面目で忍耐力があること。それは間違いなく世界一です。他の国の選手なら、とっくに逃げ出しているでしょう。
(AM6~PM7までの過酷な練習って高校野球じゃないんだから。でも映像からは相当な過酷さが垣間見えました。) - ハッピーにしない
選手を成長させるために必要なのは、選手を正しく理解し、それに合った方法で“少しの不安”や“緊張感”を与えること。居心地がいいと能力は発揮できないからです。ときには少し突き放すことで、選手が100%安心しないようにしています。 - どんどんミスさせる
日本の練習で一番間違っているのはミスをしないように練習すること。ノーミス、ノーミスと言うが、ミスするから上達する。失敗から学ぶということが重要。 - 責任感を持たせる
各ポジションのリーダー(サブリーダー)が責任感を持つ必要がある。責任とは各ポジションのメンバーによいパフォーマンスをさせること。 - 感情の波を小さく
指導者として、誰にでも感情に起伏があることを理解した上で、そうした波を最小限にとどめさせることが大切。
やはり、ビジネス界からも注目されているだけのことはありますね。このうち、「ハッピーにしない」が足りないように思うんですよね、今のサッカー日本代表。「ハッピーにしない」という独特の言い回しで理解しにくいですが、要するに常に緊張感を持たせ戦う集団を持続すること。競争を促すこと。モチベーションを維持するということ。メンタル的な部分ですね。一般的にビジネスシーンでいちばん難しい部分でもあります(汗)。人を動かすという肝でもあります。「日本人観察が趣味」というエディー監督。人観察ができないと的確な言葉はかけられませんからね。TV会議って難しい~(汗)
それにしてもエディー監督の通訳の女性スタッフと発する言葉のギャップが凄かった(笑)私は、通訳とは監督の言葉をそのまま正確に訳すほうがよいダバディ派です。ことスポーツに関して、なんでそしゃくする必要があるのか疑問です。そんなこと直訳したら日本人にはきつすぎると言う理由で直訳しない、、、それこそが問題(相当の違和感)で、その言葉にこそ監督の(メンタル的)想い、狙いがあるのではないかって思いますけどね。監督通訳は決して緩衝材になってはいけないということです。
アギーレ監督は選手とコミュニケーションを取られる監督であっただけに、もう少しその手腕というか哲学を見たかったという想いのほうが強いですが、こればかりは仕方ないですね。
次期監督、今シーズンのマインツはイマイチですが、個人的には昨シーズンのトゥヘル・マインツの全員がハードワークするチーム、全員サッカーが好みでしたから、トゥヘルJAPANっていうのも期待してみたいものです。
また次期監督には4年任期ではなく、賃貸住宅同様2年更新にすべきだと思います(笑)。監督にも協会にも緊張感を促すということ。トルシエの時って予選免除だったとはいえ協会と戦っていたり、監督とマスコミと協会とのかけ引きがあったりと、そういう緊張感が必要だということです。
そういえば、これが今年最初の記事でしたね(汗)今年もどうぞよろしくお願い致します。