先月でドコモ歴15年となり、今月が契約満了月翌月の解約月でしたので、本日、ビックカメラ有楽町店で、長年お世話になったドコモから BIC SIM(ビックシム)音声通話パック へ MNP してきました。本当は2年前の解約月にMNPしようと思っていたのですが、その当時はまだMNPに踏み切れませんでした。
一番のネックはやはりキャリアメール。この問題さえクリアできれば、MNPは意外と敷居が低い気がします。実は今月の解約月に向け、昨年から着々と周囲に「キャリアメールはMNPしますので消えます」と別のメールアドレスへの移行を促してきました。その甲斐あって、ここ数カ月はキャリアメールの着信も0になりやっと準備が整いました。また2014/10に2GB、2015/04に3GBとMVNOのデータ量が価格据え置きで増大したのも大きいですね。
2011年12月にSIMフリーiPhone4sを個人輸入から今月までの私の通信料金はざっくり以下の通り。今までもかなり安いとは思うのですが、これで2台持ちも念願のサヨナラです。MNP前後で一番の違いは、¥1,000円分の無料通話が付かなくなることなのですが、今までもあまり使い切ったことがなかったので今後¥560円以上の通話がなければMNP後の方が安くなるかと思います。また私は Google Hungout(固定電話:$0.03/分,携帯電話:$0.09/分)を併用していますので、着信番号表示(非通知)が不要の固定電話への発信にはほとんど Google Hungout で事足りてます。唯一の難点は Google Hungout 自身への着信と中国相手には無力ということですね(笑)
最近は固定電話への発信が無料(期間限定キャンペーン中)の Viber Out や ブラステル といった格安通話サービスが充実してきているので、Google Hungout のチャージが切れたら試してみようかと思ってます。
また私は今までパケホーダイのようなスマホプラン(¥7,000円?)は一度も契約したことがありません。通信料金に¥7,000円は高すぎですね。SIMフリーの1万数千円の格安スマホを1台用意すれば、少なくともネットは3GBで月1,000円弱で済むわけですから。ヘビーユーザは¥7,000円でも安いとは思いますが、ライトユーザまで¥7,000円ではですね。
年月 | 契約先 | 端末 | 利用種別 | プラン | 料金/月(税込) | |
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2011/12~ 2015/09 |
ドコモ | ガラケー | 電話/キャリアメール/SMS | タイプSS バリュー | ¥1,313円 | ¥2,287円 |
IIJ | SIMフリーiPhone4s | インターネット | IIJmioミニマムスタートプラン(3GB) | ¥974円 | ||
2015/10~ | IIJ | SIMフリーiPhone4s | 電話/SMS/インターネット | BIC SIM音声通話パック IIJmioミニマムスタートプラン(3GB) |
¥1,728円 |
みおふぉん と BIC SIM音声通話パック の違い
IIJmioの みおふぉん と BIC SIM音声通話パック の違いをIIJサポセンにメールで問い合わせたところ、Wi2 300(公衆無線LANサービス)特典(¥391円/月が無料)の有無のみとの回答でした。BIC SIM音声通話パックの契約内容はみおふぉんと全く同じです。ちなみにWi2 300はあくまでビックカメラのサービス特典でIIJmioとは一切関係ありません。そのためサポートもビックカメラ(Wi2 300)になります。
- Q.IIJmioとBIC SIMのプランの違いは、Wi2 300(公衆無線LANサービス)の有無だけという認識でよろしいでしょうか?
- A.はい。IIJmio高速モバイル/Dサービスの仕様については、「IIJmio音声通話パック for BIC SIM」経由でお申し込みいただいた場合も差異はございません。
※「公衆無線LANサービス Wi2 300」につきましては、ビックカメラ側で提供しているサービスとなり、特典を付属させているのもビックカメラ側となるため、弊社ではサービス詳細がわかりかねます。「Wi2 300」の詳細や登録方法等についてご不明な点がございましたら、直接、取り扱い販売店や、下記URLの「Wi2カスタマーセンター」へお問い合わせください。
https://www.iijmio.jp/bicsim/welcomepack.html#wi2
今後ともよろしくお願いいたします。
ドコモから BIC SIM へMNP手順
IIJmioへのMNPはこちらのIIJmioサイトに記載されています。BIC SIMカウンター店頭での手続きはこちらに記載されています。
- MNP予約番号の発行
My docomo にログインし、「My docomo > ドコモオンライン⼿続き > ご契約内容確認・変更」の3ページ目の下段の「携帯電話番号ポータビリティ予約」から申込み、10桁のMNP予約番号を発行します。
ちなみに携帯電話の解約・MNPを利用した解約からですと手続き方法がドコモショップへ行けとしか出てきません。ネットからMNP予約番号を発行するには、My docomo のドコモオンライン⼿続き から行ってください。 - 必要書類
必要書類は以下の通りです。詳細はこちら
なお、携帯電話本体は持参する必要はありませんでした。あくまで携帯電話番号さえわかればOKです。私はガラケーのSIMカードを回収するのかと思ったのですが、ビックカメラ側で回収することはないとのこと。MNP完了したらドコモショップへ返却でしょうね。- 本人確認書類(顔写真付きのもの)
- 本人名義のクレジットカード(月々支払用)
- メールアドレス(カウンターにて受信内容(認証コード)を確認可能なもの)
- 携帯電話番号、MNP予約番号
メールアドレスは認証コードだけの取得なので、転出元のキャリアメールでも大丈夫(ドコモの場合MNP完了まで使用可能)かとは思いますが、MNP完了後即使用不可になってしまいますので、店頭で確認できるフリーのメールアドレスを用意しておいたほうが無難だと思います。ブラウザで確認できるWebメールでよいと思いますね。キャリアメールの場合は店頭スタッフに確認したほうがよいと思います。
- iPad端末によるIIJmio入会及びMNP手続き
ビックカメラ有楽町店は平日午後であったためか、意外や空いていて待ち時間0でカウンターに着席できました。本人確認書類を提出し、私はすでにIIJmio会員でしたので、本人名義のクレジットカードの確認は不要でした。申し込みはすべてiPadで行います。基本的にはIIJmioのお申し込みページと同じだと思いますが、以下は記憶を辿っての記述のため順番などが違っているかもしれませんがご了承ください。
まずiPadによる契約内容の確認し同意のチェックをしていきます。プラン、SIMカードの機能、メールアドレス(カウンターにて受信内容を確認可能なもの)、MNP転入情報(電話番号の名義人、電話番号、MNP予約番号、MNP予約番号有効期限)、SIMカードサイズ、オプション等を選択します。次に、基本登録情報の入力をしますが、会員の私は、IIJminoにログインすると住所、氏名などの基本登録情報はすべて記載済になりました。新規の場合は基本登録情報とクレジットカード情報を入力し、最後に登録をします。会員の私はすでにクレカは登録済ですので与信はなかったと思われますが、通常はここでクレカ与信も行われるかと思います。すると先ほど入力したメールアドレスに4桁の認証コードが送信されますので、その場でメール受信しメールに記載されている認証コードをiPadに入力します。これはメールアドレスの有効性の確認ですかね。メール件名が「[IIJmio] mail address confirmation」ですからそのようですね。
最後にスタッフが本人確認書類をiPadで写真撮影し画像を添付、全ての登録内容を再度確認し登録完了です。このあとはIIJmioによるMNP審査となります。MNP審査は5分程度で下りました。先ほど入力した住所とドコモに登録されている住所と違っていると審査が下りないようですのでご注意ください。MNP前にMy docomoで住所を確認しておいたほうがよいと思います。
終わりに、iPadからキャッシュをクリア(リセット)し完了です。ちなみにsafariなどの一般的なブラウザではなく、専用のセキュアブラウザを使用していました。ここまでペーパーレスで非常に好感が持てます。これからは店頭でもこのような登録形態になっていくんでしょうね。最後にBIC SIM音声通話パック(SIMカード後日発送(NO SIM))のパッケージとSIMカード納品書1枚(SIMカード受取に必要)を受取り、スタッフと一緒にレジに向かいます。
- BIC SIM音声通話パックの購入とSIM発行待ち
BIC SIM音声通話パック(SIMカード後日発送(NO SIM))をレジで購入します。この時点ではまだSIMは付いてません。ちょうどネットからBIC SIM音声通話パック 購入するのと同じですね。支払いは現金でもクレカでも電子マネーでもOKです。定価¥2,990円の税込¥3,229円でした。私はJAL-WAONで支払い、96マイル(通常は323ポイント)貯りました。BIC SIM音声通話パック代¥3,229円以外は一切かかりません。
これで無事SIMカード発行の作業となりますが、発行には30分ほど時間がかかるそうで、店内で時間を潰します。先ほど渡されたSIMカード納品書にSIMカードの受取時間(30分後以降)が記載されています。 - SIMカードの受取り
時間になったら、再度BIC SIMカウンターに行き、SIMカード納品書を渡しSIMカードを受取ります。ここで動作確認してもよいですし、あとで行っても構いません。以上でMNPが完了です。 - SIMカードの動作確認
私はそれまでIIJmioのデータSIMでしたのでAPNはすでに登録済で、iPhone4sにSIMカードを挿すと即使用可能になりました。海外SIMでは当たり前だったアンテナピクトも日本でやっと立ちました(笑)
またiPhone4sでしたのでSIMカードサイズはMicro-SIMにしましたが、形状はジェムアルトの4端子でした。ICCIDがDN05~なのでDNP(大日本印刷)の4端子でした。形状の見た目で曲線があるのでついジェムアルトと勘違いしました。新形状ですね。このあたりはWikipediaのドコモUIMカードに詳しく書かれています。 ですのでNano-SIMへのSIMカットは無理ですね。それならNano-SIMを選択して、Micro-SIMアダプタ(下駄)を履かした方がよかったかもしれません。ただSIMアダプタからSIM本体が外れ、SIMが取れなくなる怖さ(分解必須)も知っているだけに必要になったら変更でよいのかもしれません。なおNano-SIMに変更する場合は、別途変更手数料で¥2,000円が必要です。支払先 支払内容 金額(税込) NTTドコモ 携帯電話番号ポータビリティ手数料(転出) ¥2,160円 ビックカメラ BIC SIM音声通話パック ¥3,229円 MNP費用合計 ¥5,389円 - Wi2 300の登録
Wi2 300の登録にはMNP後一週間程度かかるそうです。一週間後に以下のBIC SIM専用の新規登録サイトにアクセスします。電話番号とICCIDを用意します。ICCIDはSIMカード納品書か、SIMカードの裏面に記載されています。
メールアドレス、ログインID、パスワード、生年月日、性別と、電話番号、ICCIDを入力し登録します。
ちなみに通常のWi2 300の新規登録との違いはクレジットカードの登録の有無でした。BIC SIMのほうは特典なのでクレカの入力項目がありません。
実際に使用するにはWi300スポットが見つかったら自動切替をしてくれる Wi2Connect というアプリがありインストールしてみましたが、ここで重大なことに気づいてしまいました。
Wi2 300のアクセスポイントってほとんどが暗号化なしなのです。すなわちHTTPやメールなどは平文で流れます。これではちょっと使えないですね。Wi2では唯一「Wi2_club」というSSIDだけが「WPA/WPA2 PSK」です。またBBモバイルスポットは「mobilepoint2」が「WPA2 PSK」ですので、この2つ以外はどうしてもという時以外は使いたくないですね。どうしてもという時でもVPN接続してからですね。ということでWi2Connectアプリは削除し、必要になったらその都度手動で接続する運用にします。また「premium」が付くアクセスポイントもあるのですが、こちらは課金用スポットでエリアマップでみますとほとんどがこれ。なんかWi2 300って使えないですね。サービスエリア SSID ネットワークキー 暗号化方式 Wi-FiスクエアWi2 無し 無し Wi2_club rkhd7392 WPA/WPA2 PSK Wi2_free 無し 無し wifi_square 無し 無し BBモバイルポイントmobilepoint 696177616b WEP mobilepoint2 62626d7032 WPA2 PSK UQ_Wi-FiUQ_Wi-Fi 2u2w6 WEP
最後に
BIC SIMカウンターとはネットから BIC SIM音声通話パック(SIMカード後日発送(NO SIM)) を購入し、後日SIMカード到着という手順をいわば店頭でに一気行ってしまおうというワン・ストップ・サービスでした。
海外に行けば必ず現地SIMを調達する者としてつくづく思うのが、日本のSIMは初期費用に¥3,000円もかかってしまうのはボッタクリだと思うんですよね。SIM込みとはいえ手数料に¥3,000円もかかりますかね?この価格に通信プランは入ってないんですよね。純粋に物理的なSIMの価格にです。海外でSIM確保にこんなにかかる国はおそらく稀有かと。変更手数料も¥2,000円って、これだから日本での海外旅行者用SIMも高いんですよね。SIMの物理代は¥1,000円以下にして欲しいものです。タイなどは500MB込で¥330円(99B)でしたから。
今現在の日本のプリペイドSIMでみますと、リチャージ(TOPUP)可能な IIJの Japan Travel SIM が一番良さそうなのですが、いかんせんSIM代の影響かまだまだ高いですね。これでデータSIM(音声通話不可・SMS不可)のみですからね。まあ為替の影響で、この価格でも海外旅行者には割安に感じるもしれませんが(汗)観光立国を目指すならSIM入手の容易性や低価格化、また成田空港のWiFiを無料化なども積極的に行う必要があるかと思います(羽田空港は無料WiFi有)。街中の英語表記の充実にコストや時間がかかるなら、まずは電波の入手性を簡易にすることが一番の「おもてなし」になると思います。海外でGoogle Mapsなどネット検索できる環境さえあればなんとかなりますからね。羽田、仁川、サンパウロ(GRU)、ドバイ、チャンギ、香港などWiFi Freeの空港って本当にありがたいものです。
これはあくまで個人的意見ですが、これだけMNPがメジャーになると、今後キャリアメールでの運用はITリテラシーが低いとされていくのではないかと。キャリアに縛られないキャリアフリーなSMSやメール、またはSNSですね!